利島(としま)の椿に会いに行く旅

CHANT の全商品に欠かせない原料、利島の椿油
今回、そのふるさとを訪ねるため、東京都の離島・利島(としま)へ行ってきました。

伊豆諸島の一つで、人口はわずか約300人。
小さな島ですが、300年以上ものあいだ椿を育て続けてきた、日本屈指の椿の名産地です。

島のほとんどの方が椿農家で、今もなお 無農薬・手摘み にこだわった丁寧な椿栽培が行われています。

「椿=大島」は有名ですが、利島の椿は、国産ヤブツバキ(日本の固有種)100%。無農薬で手摘み収穫で品質がとても高く、知る人ぞ知る椿の名所なんです。

今回の旅では、利島農協の加藤さんにご案内いただき、椿畑、島の暮らし、そして椿油に込められた想いを深く知ることができました。

🚢 利島への行き方と、島の“距離感”

利島へ行く方法は主に3つ。

  1. 竹芝桟橋 → ジェット船で利島へ
  2. 竹芝桟橋 → 大島 → ヘリコプターで利島へ(最も欠航率が低いルート)
  3. 調布空港 → セスナ機で利島 or 大島へ

利島の桟橋は天候の影響を受けやすく、ジェット船が着岸できない日もあります。

そのため安定しているのは「大島 → ヘリ」のルートです。

今回もこのルートで利島へ行ってきました。


島には、日本一小さい 2レーンのボウリング場 や、島に1つだけの人工ビーチなどユニークなスポットも。

小さな島ながら、訪れる人を楽しませてくれる魅力が詰まっています。

🌺 椿油が生まれるまで — 農家さんの“本当の手間ひま”

利島では、椿の実が 完熟して自然に落ちるのを待つ ところから収穫が始まります。


木を揺らして落とすのではなく、

自然の力で落ちる瞬間を見守り、柔らかい土の上で一つひとつ手摘みする。


この方法は、椿の質を守るために欠かせない丁寧な工程です。

意外に感じたのは、その音でした。かごいっぱいに収穫された椿の種は、動かすたびに種同士が触れ合い、カラコロと高く美しい音を響かせました。

そして、椿の種を割って中をみると、たっぷりの椿油が含まれている証拠に、鮮やかな黄色をしています。

収穫された椿の実は各農家さんが搾油所に運び、搾油された椿油は農協が買い取る仕組みになっています。
この流れが、利島の椿油の安定した品質を支えています。

💧 川がない島で育つ椿 — 無農薬栽培の背景にある “水” の物語

利島の椿が 無農薬 で育てられている理由には、島ならではの“水の事情”があります。

利島には 川がありません。
そのため田んぼもなく、米作りもできません。

島の生活用水は、

  • 海水を処理して作る
  • 雨水をためた貯水池の水を使う

という仕組みで成り立っています。

雨が少ない時期には水不足になり、
貯めておいた雨水がそのまま生活用水になります。

つまり
「海に囲まれているのに、水はとても貴重」
という、島ならではの現実があるのです。

利島の貯水池

島の人たちは、
「水は自分たちの命と直結している」 という感覚で暮らしています。
農薬を使えば、その成分が土地に染みこみ、
やがて自分たちの飲み水へと戻ってきてしまうかもしれない。

だからこそ、利島では 農薬を使わない文化が自然と根づいている のです。

利島の椿油が“体にやさしい”と言われる背景には、
こうした 島全体の暮らしの哲学 が息づいています。

🔍 日本唯一の“オーガニック認証”を取得した椿油

利島の椿油は 日本で唯一オーガニック認証を取得した椿油 です。
その理由は、島に根づく 完全トレースシステム にあります。

  • 誰が
  • どこの椿林で
  • いつ収穫し
  • どのロットを搾油したのか

すべてを追跡できる透明性の高い仕組みが整っています。

椿油でここまでのトレーサビリティを実現している産地は世界的にも稀で、
利島の椿油の価値を大きく支える特徴となっています。

🏞 聖域が守る自然と、樹齢300年の椿たち

利島には 8つの神社 があり、その周囲は「聖域」と呼ばれて手つかずの自然が残されています。


そこには 樹齢200〜300年の椿 も静かに生き続けています。
長い年月、島とともに過ごしてきた椿の存在は圧倒的で、自然に守られてきた歴史そのものを感じさせます。

老木化が進むなか、島では若い椿を増やすための苗木づくりや植樹も進められ、未来へ向けた椿の森づくりが始まっています。

🐟 海の恵みと、人の暮らし

利島は“椿の島”であると同時に、“海の恵みの島”でもあります。なんと 桟橋からキハダマグロが釣れる ことも。

サザエやイセエビなどの高級魚介も獲れ、海と椿、2つの自然が島の暮らしを支えています。

🌸 椿の搾油体験

利島保育園では、椿油づくり体験のお手伝いもしてきました。

幼い子どもたちが椿の実を割ったり、油が搾られる様子を目を輝かせて見つめる姿が印象的でした。

この様子も YouTube で公開していますので、ぜひご覧ください。

✨ 利島の暮らしから感じたこと

利島の人々の暮らしは、自然を尊び、無理をせず、寄り添うように生きることを大切にしています。

水、土、椿、海。

どれが欠けても生活が成り立たない環境だからこそ、
自然への感謝と敬意が暮らしの中心にあります。

この価値観こそが、利島の椿油の品質を何百年も守ってきた原点なのだと感じました。

🧼 CHANTの商品に息づく“利島の椿油”

CHANT の TANE / KIYOME / SAKI オイルセラム に配合されている椿油は、

まさに利島の自然と人の知恵が結晶となった特別な原料です。

  • 無農薬で育ち
  • 完熟した実を手摘みし
  • 島の水文化を守るために農薬を使わず
  • 農家ごとにトレース可能な形で搾油され
  • 日本で唯一のオーガニック認証を取得した椿油

自然と人の知恵が詰まったこの椿油は、
髪や肌にやさしいだけでなく、島の暮らしや文化を映し出す“物語のある成分”でもあります。

CHANTの商品を手に取ることは、
遠く離れた利島の風景や暮らしに、日常の中でそっと触れること。
使うたびに、その土地とつながり続ける――
それは、関係人口のひとりとして、地域と関わる新しいかたちだと私たちは考えています。

CHANTが届けたいのは、単なる機能性ではありません。
利島の椿油が持つ、自然と人が調和して生まれた“すこやかさ”そのものを、
都市に暮らす皆さまの毎日に手渡していくことなのです。

あなたの毎日のケアが、少しだけ豊かになりますように。
利島の椿油とともに、やさしさが暮らしに広がりますように。

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